Apex株式会社様は、APEXiブランドの後付け自動車部品の開発・製造・販売をされています。また、新規事業として 電気自動車や試作車両の開発、3D技術サービス（測定、検査、リバース、解析、加工）などの受託事業にも取り組まれています。
今回は3D技術サービス事業でspScanを活用したリバースエンジニアリングの一例をご紹介いただきました。

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会社紹介

Apex株式会社様は、APEXiブランドの後付け自動車部品の開発・製造・販売のための開発ツールとして8年前（2013年）にアーム式レーザー非接触測定機を導入されました。
自動車の後付け部品開発には、現物の自動車の取り付け部形状の再現や、自動車外装の自由曲面形状とのボディアライメントが重要になります。非接触測定データを活用することによりこれらの開発力をアップされました。

さらに、形状を再現するツールとして非接触測定機が非常に有効なツールになるとのご判断から、6年前（2015年）にリバースソフト「spScan」、カメラ式測定機を追加導入され、3D技術サービスの受託業務も開始されました。
ものづくり全体へ3D技術の適用をし、独自性、差別化を目指されていて、自動車業界以外からの受託も年々増加されています。

spScanを選定いただけた理由は？

Apex山﨑様：
リバースソフトはいろいろと調査をしていました。選定時の条件として以下の項目がありました。

• 非接触測定データ（ポリゴンデータ）から自由曲面が簡単に作れること。
• ポリゴンとの許容誤差を満足するリバース曲面が作成できること。
• ポリゴンが欠落した箇所でも曲面が作成できること。
• CAD面構成でのリバース曲面ができ、後工程のCAD設計でリバース曲面の編集ができること。
• CAM、CAEなどでもリバースした曲面が使用できること。
• 簡易的なパッチ構成面でもリバース曲面が作成できること。
• 自動での曲面作成ができること。
• 実装機能とリバース業務を行うにあたっての費用対効果が高いこと。

これらの条件に対し、spScanの可能性が高いと判断できたため選定しました。
特に、自動車部品は自由曲面が多いので、spScanでの「制御点が少なく、滑らかな自由曲面が簡単にできる」特性に魅力を感じました。

spScanの活用事例

①金型形状の復元、コピー型の製作例

②破損部品の復元、3Dプリンターにより試作品作成

③現状の形状を復元し、新たな製品設計に反映、試作品作成

④非接触測定データを修正し、データ加工に適用

⑤人体（脚）のリバース例、医療用具の製作

⑥自動車全体のリバース 外装、内装、下回り

外装、内装、下回り等、まるごと自動車1台を測定、リバース！
すでに3車種分の非接触測定、2車種分をリバースされています。すごくインパクトがあるリバース例でした！諸事情により概要イメージだけで、詳しいリバース形状はここでは掲載しませんが、ご興味をいただけるようでしたら、Apex様にお問合せください。

⑦パッチ面形状でのリバース例

ダミー人形のリバースモデルを衝突実験の解析に適用（自転車はCADでモデリング）

spScanへのご要望

Apex山﨑様：
spScanにはいろいろな機能があり、多種のリバースができるソフトだと思いますが、もっと簡単に曲面作成ができる機能も欲しいです。また、大量の測定データをリバースする場合では、機能単位の計算時間のスピードアップもお願いします。
サポート面では困った時に随時対応いただけているので助かっています。今後ともよろしくお願いいたします。

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以上、Apex様よりリバース適用事例をご紹介いただきました。

この度はご多用中にもかかわらずご寄稿いただき、本当にありがとうございました。
ご要望の「簡単に曲面作成」「高速処理」につきましては、重要な開発テーマとして取り組んでまいります。
次期バージョンspScan2021.1では「複数基本面作成機能」＋「自動曲面作成機能」で基本面とフィレット部を簡単に作成できる機能拡張や、機能単位での処理高速化にも取り組んでいます。
今後とも忌憚ないご意見・ご要望をいただけますようよろしくお願いいたします。

Apex株式会社 様

〒192-0362　東京都八王子市松木9-1
TEL 042-678-7130
FAX 042-678-7131
ご担当：新規事業部　山﨑 淳一氏
E-mail: j-yamazaki@apexi.co.jp