機能
点群とモデルの誤差を確認する
ClassNK-PEERLESSには、点群とモデルの誤差をカラーマップで表示して確認できる「誤差評価機能」がございます。本記事では「誤差評価機能」についてご紹介します。
誤差評価機能
点群との誤差を確認したいモデルを選択して、点群とモデルの差分をカラーマップ表示します。


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しきい値や表示色などカラーマップの設定は自由に変更できます。

活用場面
①3Dモデルの精度確認
ClassNK-PEERLESSで作成したモデルが点群データに対してどの程度の精度で作られているかをカラーマップ表示から確認できます。

以下のようなケースでご活用いただけます。
■ モデル化後の精度確認
ClassNK-PEERLESSで作成したモデルと点群を比較して、モデルの精度を確認します。
カラーマップ表示から誤差が発生している箇所を把握して修正することでより精度が高いモデルを作成できます。
誤差が発生する理由として、モデリング精度以外に以下の可能性もあります。
■ 経年変化
経年変化で膨らみやへこみがある配管があるかと思いますが、ClassNK-PEERLESSのモデリングではそのような配管の凹凸は表現せず、滑らかな表面の配管モデルを作成します。
ただ、作成した配管を誤差評価してカラーマップ表示することで、膨らんでいる箇所やへこんでいる箇所など点群とモデルに誤差があるところが分かり、配管の状態を確認することができますので、維持管理に役立ちます。
■ 勾配のある床面
凸凹している床面を1枚の平面でモデリングした場合、誤差が発生します。
作成した平面に対して誤差評価を実行するとカラーマップ表示から勾配の程度が分かります。
また、カラーマップの結果を参照し、 1枚ではなく複数枚の平面を組み合わせるようにモデルを修正することでより高精度なモデルを作成できます。
モデリング精度を上げるのがメインの使用目的になりますが、最終的にモデルから図面化を目的としている場合はモデルは修正せずあくまで点群との誤差や傾向を確認するために使用したりと、モデル化される目的に応じて様々な場面でご活用いただけます。
②施工後の精度確認
誤差評価機能は、ClassNK-PEERLESSで作成した3Dモデルだけでなく外部で作成した3Dモデルと点群の差分も確認できます。施工後に取得した点群データに設計データである3DモデルをClassNK-PEERLESSにインポートして重ね合わせることで施工後の精度確認にお使いいただけます。

③平面の不陸を確認する
コンクリートの平面など、平らではなく凹凸があったり水平になっていない平面の傾向を確認します。
■ 平面の凹凸
ClassNK-PEERLESSでは平面を作成する際に平面の凹凸は表現しません。
そのため、誤差評価機能で点群との誤差をカラーマップ表示することで実際の面にある凹凸を確認できます。

■ 平面の傾き
ClassNK-PEERLESSでは平面を作成する際に点群なり傾きを表現しますが、あえて水平垂直に作成して誤差評価をすることでどのように傾いているかを確認できます。

こちらの誤差評価機能はあくまでも誤差の傾向を表示する機能になります。
点群・形状を検査したい場合は、ClassNK-PEERLESSと連携して使える製品検査ソフト「PEERLESS spGauge Lite」がございますので、ご興味を持っていただけましたらぜひお問い合わせください。
問い合わせ先:peerless@armonicos.co.jp
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