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機能

分割された円弧の結合

本来1本の円弧が、途中で分割されていて困ったことはありませんか?

分割されている円弧

円弧状のエッジの途中にバーテックス(点)が存在している場合、バーテックスの部分で円弧状のエッジが2分割されていることを意味します。

通常ゼロから自分でモデリングした場合には、このような分割は発生しませんが、外部から入手したCADデータの場合には、まれに分割しているデータを受け取るケースがあります。

分割されている円弧の問題点

1面を構成するエッジの数が4本の場合には、受け取ったほとんどのCAD/CAMシステムにおいて円柱と認識します。しかしながら、エッジが分割されていると、穴フィーチャとして登録・認識できないシステムも存在します。

spGaugeでIGESをインポートした例:

  • オブジェクトツリーの穴のコンテキストで「手動認識」を指定します。
  • 「連続曲線」をONにし、穴のエッジ全てをピックします。
    (ピックされたエッジは白色のボールド表示に変化します。)
  • 登録ボタンを押します。
    ①円弧が分割されていない場合:
     「1個の穴を登録しました。」とメッセージに表示され正常終了。
    ②円弧が分割されている場合:
     「登録可能な穴がありませんでした。」と表示され終了。

分割されている円弧を結合する

「エッジの連結」コマンドを用いることで、連結可能なエッジを自動的に結合することができます。

分割円弧以外の問題

CADモデルによっては、「円弧に見えても自由曲線だった」「円柱に見えても自由曲面だった」ということがあります。

このような場合にも、CAD/CAMシステムによっては、穴フィーチャに認識できないことがあります。
解決するには、トレランス以内で幾何曲線近似や幾何曲面近似をおこなう必要があります。

近似した結果、モデル全体がどのように変化したかを確認する場合は、形状認識で一括確認すると便利です。

どの面が平面・円柱・自由曲面なのか、明確に確認できます。

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