HOME > spGauge > 検査結果の誤差カラーマップ表示で、自動車部品の金型玉成指示を効率化 -株式会社ツバメックス様

活用例

検査結果の誤差カラーマップ表示で、自動車部品の金型玉成指示を効率化 -株式会社ツバメックス様

株式会社ツバメックス様は金型の設計から製造、量産まで一貫したものづくりを行い、顧客ニーズに応じたソリューションを提供されています。また技術革新にも積極的に取り組み、最新の技術と設備を導入することで、お客様の要望に迅速かつ効率的に対応し、高い品質基準と確かな技術力によって幅広い業界で信頼と評価を得ていらっしゃいます。金型作りに関する製造DXにも取り組まれ、セミナーやコンサルティングも実施されています。
今回は技術課課長代理の小野塚様にspGaugeの活用状況についてお話を伺いました。


非接触測定システム導入の目的

プレス金型製作においてトライパネルの塑性を明確にするために、パネル測定時の測定精度が高い非接触式測定システムを導入しました。
導入時には測定精度についてアルモニコス様と相談することができたため、検討が容易でした。現在はレーザースキャン式のアーム型非接触測定機を導入しています。

検査対象物

ツバメックスは、主に自動車部品プレスメーカー様が使用される金型を設計・製作しています。

自動車部品量産立ち上げに至るまでの、玉成段階のプレス金型や試作プレスした自動車部品が検査対象物です。仕上げ作業で匠の技により手修正した金型を測定し、その結果をコピー型に反映するリバースエンジニアリングも行います。

また、プレス成形解析ソフトで計算したスプリングバックの見込み面を正規形状との比較としてカラーマップ表示し、後工程への書類作成にも利用しています。

自動車部品プレスメーカー様が使用される金型

spGaugeの用途と効果

spGaugeでよく使用している機能は、位置合わせ、CADデータと点群データの誤差階調検査、ポイント検査です。検査治具に基準となる面が存在しない場合は、ベストフィットや部分的な位置合わせを行っています。

spGaugeの導入による効果は多岐に渡ります。

  • 金型玉成を行う際に、手測定の測定表とパネルだけの場合はイメージすることが困難ですが、面精度をカラーマップ表示できることにより、CADデータを変形するための玉成指示図の作成が容易になりました。

  • 位置合わせ箇所を変えられるので、修正量の少ない玉成方法や玉成計画などを検討しやすくなりました。

  • 検査治具上の手測定値と面精度のカラーマップを比較しながら玉成指示を出すことで、仕事の割り振りなどの打ち合わせが容易になりました。

  • 試し打ち時のトライ製品の面精度をカラーマップ表示することで、お客様とのリモートでの報告や評価などのコミュニケーションがスムーズになりました。

  • 左右対称であるはずのプレス部品が対称にならないとき、どの部位が対称でないかを調べるためミラー後にデータを重ねて比較することにより、左右対称のパネルの精度差を確認することができるようになりました。

  • 金型の玉成回数が平均でおよそ2回分は減少しました。

  • ライセンスフリーであるspGauge Viewer Lightのデータを当社の社内ポータルサイトに掲載することにより、社内の誰もが最新のパネル精度をカラーマップ表示させて閲覧ができるようになりました。

spGaugeを今後どのように活用していきたいか

従来は熟練したプレス技術員が玉成指示図という書類を作成し、サーフェスモデラーとモーフィング機能のある別のCADソフトを使って、ある意味、人力でサーフェスを変形させていました。今後はspGaugeを活用することで省人化と玉成期間の短縮はもとより、生産性の向上につなげていく計画です。

アルモニコスへの要望

長年spGaugeを利用してきましたが、人事異動による引き継ぎや後継者育成が必要になり、spGauge活用に関するノウハウの伝承が課題です。機能を十分に活用できていると言い難くなってきましたので、社内教育の一環として、アルモニコス様にセミナーなどの開催を希望します。


以上、ツバメックス様よりご紹介いただきました。
アルモニコスでは個別のWebセミナーも承っていますので、よろしければ社内教育にご活用ください。随時お問い合わせを受け付けておりますので、何かお困りごとがありましたら今後ともぜひお気軽にご相談ください。

株式会社ツバメックス

〒950-1324 新潟県新潟市西蒲区高野宮3283-1
TEL : 025-375-2751
Mail : soumu@tsubamex.co.jp
Webサイト : https://www.tsubamex.co.jp/

tag : ユーザー事例